大手自動車部品メーカー「デンソー」で、機密データを記録したパソコン
が外部に持ち出された事件で、横領容疑で逮捕された同社の中国人エンジ
ニア、楊魯川容疑者がデータを移した記憶媒体の一部が見つかっていない
ことが17日、同県警外事課の調べで分かった。また、押収した媒体の一
部は暗号処理されていたことも判明。所在不明の媒体のデータが暗号化さ
れ既に国外に持ち出された可能性があり提供先や利用目的を追及している。

 

この中国人エンジニアは産業スパイとして送り込まれたと見て良いだろう。
高度な技術が要求される自動車部品のデータを盗むために、会社のパソコ
ンを無断で持ち出し自分のパソコンにデータをコピーすると言う、大胆な
犯行でもある。盗み出されたセンサーや産業ロボットなどの電子図面のデ
ータの中には、最重要ランクの企業機密が280種類含まれていたと言う
恐ろしい実態が発覚している。

 

楊容疑者は80年代後半に中国の軍事関連企業に勤務し、盗まれたデータ
の行き先は中国の主に軍事関連の企業に渡ったと見るのが正解だろう。楊
容疑者は会社側にデータの持ち出しがばれると私有パソコンのHDの表面
を千枚通しのようなもので傷つけ、内容を完全に破壊した上で中国に出国、
何か理由があったのか再び来日し逮捕されている。我が国の高度な技術を
欲しがるのは中国だけでは無いだろうが、脅威と言う他あるまい。