第16回統一地方選の幕開けとなる13都道県知事選が22日、告示され
る。自民、民主両党がそれぞれ推薦・支援する候補が激突するのは、北海
道、岩手、東京、神奈川、福岡の5都道県。夏の参院選も意識した激しい
選挙戦が展開されそうだ。25日告示の札幌、静岡、浜松、広島の4政令
市長選、30日に告示される44道府県議選、15政令市議選とともに、
4月8日に投開票される。

 

4月8日と22日に行われる統一地方選は夏の参院選の前哨戦の意味合い
を持つ。市町村合併によって保守系の地方議員が減少し、全国の組織が弱
体化しているとされる自民党にとって、どれだけの選挙戦が展開出来るか、
そして選挙疲れで参院選で地方議員の活動が鈍らないか、そう言った不安
要素を見極める重要な位置付けにある。選挙の結果次第では安倍政権にも
当然影響してくることであろう。

 

一方の民主党はもともと地方組織が脆弱なだけあって、全面的に与党とぶ
つかり合うとまではいかないようだ。特に最後まで候補者選びに難航した
都知事選を見ての通り、事実上の石原都政の与党であったにも関わらず、
自民・公明党との対立を演出するために、浅野前宮城県知事を担ぎ出して
きた。そのような一貫性の無い行動は有権者を馬鹿にすることなのは言う
までも無い。与野党とも磐石とはいかなさそうだ。