今月25日で「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の結成から丸10年
となるのを前に、家族会代表の横田滋さんと早紀江さん夫妻らが23日、
川崎市内で記者会見を開き、滋さんは「4月の家族会総会には代表からの
退任を提案しようと思う。11月には75歳になるし、次の人に活躍して
もらいたい」と述べ、退任の意向を正式に表明した。来月22日の総会で
メンバーに説明するという。

 

家族会の結成当初は北朝鮮による拉致と言うこと自体が俄かに信じ難いこ
とであり、よもや一国家が他国の人間を無理矢理夜影に紛れてさらってい
くような真似をするとは思わないだろう。そんな環境で家族の救出活動を
続けてこられた家族会には頭が下がるばかりだ。高齢になる拉致被害者
家族もおり、横田滋さんが会長を退任されるのも血液の難病にかかったこ
とが原因だと言う。精力的に全国を回り、拉致を風化させないよう努めて
きた代償か。だがお疲れ様でしたと言うのは拉致問題が全て解決してから
にしておこう。