A級戦犯」を含む戦没者、戦犯刑死者の靖国神社への合祀に旧厚生省が
関与したことが国立国会図書館の資料で明らかになったことについて自民
党の山崎拓元副総裁は同日の山崎派総会で「政府の責任は確かにある。『
A級戦犯』の分祀ができれば、首相も信念に従って堂々と参拝できる。今
後も引き続き求めていきたい」と述べ、政府に「A級戦犯」の分祀に取り
組むよう求めた。

 

山崎拓氏は加藤紘一古賀誠両氏と新YKKなる連携体制を作り反安倍を
鮮明にしているが、主流派からは見向きもされず谷垣派麻生派を巻き込
む形の大宏池会構想も事実上頓挫し、新YKKとは冷や飯を食わされてい
る非主流派の寄せ集めでしかない。分祀神道の教義上出来ないものだと
何度言っても、一宗教法人である靖国神社に政治介入をしてまで分祀を強
要をしろとでも政府に求めるつもりなのだろうか。

 

昨年、突如として表に出てきた「富田メモ」になるものによって、昭和天
皇がいわゆるA級戦犯の合祀に不快感を持っていたとされる内容が明らか
になったが、小泉首相が8月15日に靖国神社を参拝する前だっただけに
多分に政治的な思惑が含まれての発表だった。それ故にか、しばらくする
と「富田メモ」のことを耳にすることは無くなったわけだが、またぞろ分
祀云々言い出す連中が出てくるとは懲りないものだ。