TBSの情報バラエティー番組「サンデー・ジャポン」で、番組スタッフ
から取材日時の事前連絡を受けて街頭インタビューに登場した男性がいた
ことがわかった。男性は、秋葉原の「オタク」に時事問題についての意見
を聞くコーナーに昨年12月から今月にかけて4回登場し、このうち2回
は事前連絡を受けていた。

 

狙い撃ちにされている感もあるが、TBS自らが蒔いた種である以上は仕
方あるまい。別の番組でも収録中に重軽傷者が5人も出たにも関わらず、
事故があった1ヶ月後、番組の放送から約2週間後に公表し、その間は警
察への届け出も一切していなかった。TBSでは「安全管理体制に問題は
なかったが、事故の原因や報告体制の見直し、競技の安全性について調べ
ている」としているが、過去にも同様の番組で重傷者を出し、事実上の打
ち切りとなっただけに、隠蔽しようとしたと言われても仕方あるまい。

 

今回も少なくとも「街行く人」にインタビューをするのだから、当然事前
に連絡を受けた同じ人物が何度も出演するのは、好ましくないはずだ。そ
のようなこともわからずに、「個性的なキャラクターだから」などと言う
安直な理由で出演させていたとすれば、演出云々では済まない話だ。TB
Sが信頼回復に向けてどのような取り組みをしているのか知らないが、こ
う何度も問題を起こせば、政治的な介入をされる名目になりかねないのだ。
いい加減に襟を正すべきではなかろうか。