44道府県議選の当選者を政党別に見ると、自民党が97議席減らし、民
主党が都市部を中心に大幅躍進した。その他の主要政党では、公明の堅調
な戦いが目立つ一方、候補を絞って守りの選挙に徹した共産、社民両党は
議席を減らし、改めて退潮ぶりが浮かび上がった。共産党は152議席
107議席→100議席と減少傾向が続く。社民党も94議席→73議席
→52議席と同様。

 

地方選挙も国政選挙同様に二大政党とされる自民党民主党議席の大半
を占め、それに続く公明党創価学会員がフル稼働し、候補者全員を当選
させると言う「実力」を見せた。その中では社共は候補者を絞った上で選
挙戦に臨んだが、劣勢は如何ともし難く議席を維持することも叶わず埋没
していった。民主党も地方議員を増加させることで、地方に弱いとされる
党の基盤強化につなげることに端緒がついたといえるだろう。

 

それにしても公明党の票割りは凄まじいものだ。候補者を当選させるため
のボーダーをきちんと計算に入れているのだろうが、ここまでくると正直
いって唸ってしまう。どの選挙区にも学会員と言う基礎票を持ち、確実に
公明党の候補に投票する、正に選挙マシーン以外の何ものでもない。あま
り気分の良い話ではあるまい。