プロ野球の横浜が05年に入団した那須野巧投手に、最高標準額を超える
5億3000万円の契約金を支払っていたことが11日、分かった。球界
関係者が明らかにした。西武の裏金問題で揺れる球界のルール違反が他球
団にも拡大した。同投手は05年に日大から自由枠で横浜入りした左腕。
12日発売の「週刊文春」が、同投手への5億3000万円の契約金支給
を伝え、球界関係者は記事内容を認めた。

 

予想通り西武だけの問題では済まなくなった我が国の野球界が抱える問題
は、かつて栄養費名目で裏金を渡していた球団が明らかになり、結果とし
て他の2球団も同様の裏金が発覚し、球団オーナーが辞任に追い込まれた
時と似ている。「どうせ他の球団もやっている」と誰もが思っていながら
も、問題が発覚するまではだんまりを決め込み、発覚後は「知らなかった」
「調査の結果わかった」などとお決まりの言葉を使う。自浄作用が働かな
い以上は、野球界そのものが変わっていかねばなるまい。