ゲーム雑誌出版のエンターブレインは13日、任天堂のゲーム機「Wii」
の国内累計販売台数が2006年12月2日の発売から今月8日までの1
9週で200万台を達成したと発表した。据え置き型ゲーム機での200
万台達成はデータのある1996年以降、ソニー・コンピュータエンタテ
インメントの「プレイステーション2」の15週に次ぐスピードという。

 

プレイステーションの台頭により、任天堂ファミリーコンピューター
降に築いてきたゲーム機市場の優位を崩された格好となっていた。携帯型
ゲーム機では圧倒的な優位にはあったものの、据え置き型においては遥か
に後塵を喫していたのである。経営陣の若返りのために2002年に創業
一族であった山内溥氏が取締役相談役に退き、当時42歳の岩田聡氏が社
長となり、ニンテンドーDSを大ヒットさせるなど新たに携帯型に参入し
ソニー・コンピュータエンタテインメントを寄せ付けなかった。

 

そして満を持して発売した「Wii」は価格の安さもさることながら、振
り回して遊べるコントローラーなどが新たな層を開拓したとみられ、コア
ユーザー向けとして見られがちだったプレイステーション3を引き離した
と思われる。特にCMによって実際に新型のコントローラーを使って遊ぶ
姿が放送されることによって、非常に訴求力のある商品となったと言える
のではなかろうか。プレイステーション3の反撃も近いかもしれないが、
まだまだ任天堂の優位は揺るがないだろう。