スーパー最大手のイオンは16日、循環型社会の構築を目指し、店頭で配
布するレジ袋を2010年度までに8億4000万枚に半減させるとの目
標を盛り込んだ自主協定を環境省と結んだ。岡田元也社長が同省を訪れ、
若林正俊環境相と協定書に署名した。協定書によると、同社は10年度ま
でにレジ袋の店頭回収を進めるとともに、買い物袋の持参率を全店平均で
50%以上とする、レジ袋有料化の実験店舗を全国展開し、同店舗での買
い物袋持参率を80%以上とすることを目指す。環境省は広報などを通じ、
同社の取り組みを支援する。

 

セブン&アイホールディングスと業界を二分するイオンがレジ袋の半減を
打ち出したことにより、確実に業界の流れは変わってくることだろう。こ
れまでレジ袋の有料化やマイバッグの導入などは、一部のスーパーで見ら
れたものの、トップの企業主導で環境省と組んで実現していく、多分に政
治的な意味合いも含んでいるにせよ、試みは評価したい。トップ企業が自
ら流れを作り、対抗上2番手、3番手も環境がキーワードとなるとあって
は動かざるを得ない。環境省もその辺りを狙って協定書まで結び、イオン
を支援することにしたのであろう。微々たるものかもしれないが、やらな
いよりははるかにマシである。