日本国憲法が施行されてから本日で60年である。人間で言えば還暦を迎
えた憲法を取り巻く情勢は、戦後レジームからの脱却を謳う安倍政権が誕
生してから大きく変わり始めた。小泉政権時代に自民党の新憲法草案が完
成し、安倍政権では国民投票法案が成立しようとしている。改憲そのもの
は非常にハードルが高いものの、改憲のための手続きが60年も経ちよう
やく出来ることについては、さすがに遅すぎた感も否めない。60年と言
う年月が日本国憲法を黴臭いものにしたのか、それとも世界に誇れる憲法
として知られるようになったのか、憲法記念日に考えたいものだ。