読売新聞社が19、20の両日実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持
率は49・6%となり、前回調査から5・8ポイント増えた。内閣発足後、
下落し続けていたが、今回は反転、初めて上昇した。不支持率は前回比7
・1ポイント減の36・8%だった。憲法改正手続きを定めた国民投票法
の成立や、教育改革など、「安倍カラー」を前面に出していることが支持
率反転につながったとみられる。

 

支持率など移ろいやすいものだが、むろん低いよりは高い方が良い。小泉
前首相が圧倒的な支持率を武器に、うまく内閣の舵取りをしてきたため、
金に汚いイメージを持たれることはあまり無かったと言えるだろう。その
点、安倍内閣松岡農相がその代表格であろうが、「ナントカ還元水」と
言う珍妙な答弁をし、小泉前首相が武器としてきた国民的人気を失ってし
まう結果となった。

 

閣僚の不祥事が続いたことで、安倍首相も吹っ切れたのだろうか。安倍首
相らしさを前面に出し、国民投票法も成立させた。これは憲法改正をする
のだと言う表れであると受け止められ、ぶれない姿勢を評価したと見られ
る。夏の参院選に向けて安倍内閣にとって決して悪いニュースでは無いと
言えそうだ。