松岡農相の光熱水費問題など「政治とカネ」の問題をめぐって23日に開
かれた衆院予算委員会の集中審議で、安倍首相は農相を擁護する姿勢を崩
さなかった。野党は新たな追及材料を見つけられないまま、逆に小沢民主
党代表の資金管理団体が約10億円の不動産を所有している問題で逆襲さ
れ、追及は尻すぼみに終わった。

 

いつの時代も政治とカネの問題は尽きない。松岡農相の光熱水費問題は未
だに尾を引いているが、失言や疑惑の相次いだ安倍内閣も支持率を持ち直
し始め、徹底的に閣僚を守る姿勢自体はマイナスかもしれないものの、そ
れほどの影響を見せてはいない。むろんメディアは松岡農相を総攻撃して
いるが、民主党の小沢代表が自身の資金管理団体(名義は自分)が10億
円もの不動産を所有している点が野党に足枷となっている。これでは与党
を叩こうにも、今までのようにブーメランとなって自身まで傷付きかねな
い。それだけは参院選前だけに避けたいところだろう。