日本を訪問中の李登輝台湾総統靖国神社参拝を希望していることにつ
いて、中国外務省の姜瑜副報道局長は31日「日本政府が中国側の厳正な
抗議と重大な関心に真剣に対応し、実際の行動をもって歴史問題と台湾問
題を適切に処理するよう望む」と述べ、参拝許可を強くけん制した。

 

中国は何を勘違いしているのか、靖国神社を参拝するのにもともと許可な
ど必要は無い。我が国政府が李登輝前総統の参拝を止めることなど出来は
しないことをわかっていながら、政治的な意味合いをもってこのような発
言をしているのだろうが、台湾外交部も31日、「今回は私人としての訪
日であり、台湾、日本政府ともに関知していない。個人の信仰を尊重した
い」との認識を示している。これが普通の対応であろう。

 

特に靖国神社の場合、信仰と言うよりは慰霊の場であって墓参のようなも
のである。自身も帝国軍人であった李前総統が亡き兄が祀られている靖国
神社を参拝したいと希望するのを止められるものがいるのだろうか。日中
友好の名の下に露骨な政治的干渉をしたところで、自らの名に傷をつける
だけだ。いい加減にしてもらいたい。