公明党太田昭宏代表は4日、名古屋市で開かれたミッドランド毎日フォ
ーラムで講演し、7月の参院選について「下手をすれば自民党議席が5
0を切る可能性がある。大変きわどい選挙だ」と述べ、安倍政権への逆風
が強まる中での与党過半数割れの可能性を指摘した。そのうえで太田氏は
公明党の13議席は織り込み済みと言われても困る。逆風の中で我が党
にとって大きな試練。29ある1人区で19〜20は自民党に取ってもら
わなければならない」と自民党の奮起を促した。

 

創価学会の票読みが万全とは言え、逆風下にある与党・公明党にとっても
焦りは隠せないか。これまで1人区は自民党の牙城であったが、民主党
躍進によって安泰とは言い難い状態にある、公明党創価学会の支援があ
っても競り負けるケースは出てくることだろう。特に投票率が上がること
によって創価学会の組織票は埋没する可能性もあり、参院選与野党の決
戦の場である以上、国民の関心も高いと思われる。小泉ブームに乗って当
選した議員が改選となるだけに、厳しい戦いなのは間違いない。