東京地検特捜部は13日、朝鮮総連の中央本部の土地と建物を購入した投
資顧問会社の社長で、元公安調査庁長官の緒方重威氏の自宅と事務所を、
電磁的公正証書原本不実記録の疑いで捜索した。同部は同日、緒方氏本人
から任意で事情を聞いた。緒方氏は、同本部の土地建物の所有権を同社に
移転させ、実態とは異なる登記をした疑いが持たれている。

 

緒方氏は記者会見で、整理回収機構による訴訟で朝鮮総連が18日に敗訴
した場合、本部が差し押さえられるのを避けるための売買としたうえで、
(1)売買額は35億円で出資を募って調達する(2)売却後も朝鮮総連
が引き続き使用し5年間で総連が買い戻す(3)賃貸料はゼロだが、1年
間の損害金3億5000万円を総連が支払うが契約内容であることも明ら
かにした。

 

さらには投資顧問会社とは名ばかりのペーパーカンパニーであり、中央本
部の差し押さえとなった場合に妨害しようしたと思われても仕方あるまい。
売買を引き受けたのは「在日朝鮮人の権利擁護のためだった」との主張は、
敗訴に備えた取引だったとのではと言う疑念が消えない限り、賛同するこ
となど出来はしない。この取引が判決後に明らかにならなかっただけマシ
と言えそうだ。