日本ペンクラブは15日、陸上自衛隊情報保全隊が市民団体などの情報
収集を行っていた問題で、監視活動の中止を求める声明を発表した。声明
は、自衛隊のリストが新聞・放送記者、フリーライター、写真家などの取
材活動を「反自衛隊活動」としている点を重視。「取材行為の直接的およ
び将来にわたっての間接的検閲行為で、表現や思想の自由を侵害した」と
している。 

 

日本共産党が独自に収集したとされる自衛隊情報保全隊が収集した反自
衛隊活動をしている団体の一覧、内容を見ればなるほどと思うような団体
がゴロゴロと載っているではないか。軍隊に防諜組織は当然必要であって
敵対的な活動をする団体を調査するのは極当たり前のことだ。それを間接
的検閲などと表現するのはおかしな話だ。少なくとも公開している集会や
講演会であるなら、自衛隊員だからと言って締め出す、そちらの方が自由
を侵害する行為だ。

 

ただ、本来ならば公安がやるべきことであったかもしれない。縄張り意識
が強い我が国の官庁は、横の連携が出来ず各個に情報を集めると言う非常
に無駄の多い点も否めず、やはり統括的に情報を集め整理していくような
中央の情報機関が必要なのではないか。これをもって違憲だなんだと批判
する方がどうかしている。防諜の意識が全く無い軍隊、それが本当に自国
を守れるか、内部資料を持ち出されたことこそ問題とすべきだ。