楽天が運営するインターネットのショッピングサイト「楽天市場」に出店
していた家電販売店を巡り、利用者から「代金を振り込んだのに商品が届
かない」との苦情が相次いでいることが分かった。楽天によると、問題の
家電販売店は「秋葉原OG商会」。今年3月に同市場に出店し、パソコン
やビデオカメラなど家電製品を売買していた。しかし、今月になって「商
品が届かない」という利用者からの苦情が相次ぎ、13日までに楽天に寄
せられた問い合わせは55件に上った。翌14日以降、販売店の経営者と
連絡が取れなくなったため、楽天はネット上の店舗を閉鎖するとともに、
利用者に現金の振り込みをやめるよう電子メールで注意を呼びかけた。

 

TBSとの対決姿勢を強める楽天にとって、本業が疎かになっていると批
判されても仕方の無いトラブルであろう。ネットショッピングの最大手と
して、ありとあらゆるものを取り扱っている反面、このような悪徳業者も
入会規定さえクリアー出来れば楽天の看板を使って商売が出来てしまうの
だ。むろん、このような詐欺まがいの店は珍しい話ではないが、楽天の看
板を出していることは信用度がありそう、とユーザーが考えてしまうのも、
まぁ無理は無い話だろう。楽天は「被害があるかも含めて事態の把握に努
めている」としているようだが、現金先払いでのネットショッピングの危
うさを、今一度利用する側も知っておいた方が良さそうだ。