売買交渉をめぐり、朝鮮総連側から仲介役の不動産会社元社長に約4億円
と、緒方重威公安調査庁長官あての謝礼1000万円が支払われていた
ことが分かった。緒方氏が18日、記者会見で明らかにした。総連側の支
出の趣旨など不明朗な部分があり、東京地検特捜部も売買契約の実態解明
を図っていくものとみられる。

 

この説明によると朝鮮総連も仲介役の不動産会社元社長に、いっぱい食わ
されたとも見える。差し押さえを逃れるためとは言え財政が逼迫する朝鮮
総連が4億もの大金を捻出したのは、元公安調査庁長官である緒方氏が取
引先だったからであろう。緒方氏は「謝礼金」を受け取っていないとして
おり、謝礼金の目的が何だったのか、それが明らかになった時には、この
売買の実態がはっきりするはずだ。

 

それにしても緒方氏が何故このような取引に関わってしまったのか、元公
安調査庁長官と言う肩書きが利用されただけに過ぎないのか。緒方氏は記
者会見で「中央本部には北朝鮮の大使館的役割があり、在日朝鮮人の権利
保護が必要で、日本の国益にもかなう」と述べたことは本心からだったの
だろうか。あまりに不可解な取引だけに、真相の究明が急がれる。