来年8月の北京五輪まで13カ月。関係者を悩ませ続けているのが、北京
市民のマナーだ。いまだにつば吐きや路上へのごみ捨て、バスや地下鉄に
乗る際の列への割り込みなどが横行。市当局は毎月11日を「列に並ぶ日」
に定めてマナー改善に取り組んでいるが、「悪習」が消える兆候はないと
いう。中国オリンピック委員会の張発強副会長も、マナー向上が最も厄介
な課題と指摘した。

 

「列に並ぶ日」などと定めなければならないほどに悪いマナーが、来年の
開催までに改善出来るのであろうか。むろんマナーが悪かろうが、五輪自
体の開催が中止にはならないにせよ、面子を重んじる中国のことであるか
ら、全世界に中国人のマナーの悪さを報道されては困ると見える。マナー
は強制されて身に付くようなものではなく、成長する過程で身に付いてい
くものであろう。開催都市を選ぶ基準に住民のマナーが入っていたとした
ら確実に北京は落選していた、現時点ではそう言わざるを得ないレベルだ。