第21回参院選は12日公示され、午前8時半から立候補の受け付けが始
まった。午後5時に締め切られる。年金記録漏れ問題への対応などが争点
となる。投開票日は29日。今回の参院選は、昨年9月の安倍政権発足後、
初の全国規模の国政選挙。最大の焦点は、与党が過半数を維持できるかど
うかだ。参院の定数242のうち、今回改選されるのは121議席。与党
の非改選議席は58あるため、過半数を維持するには、自民、公明両党で
64議席以上を獲得する必要がある。

 

与野党と共に過半数獲得を目指す上で、29日の投開票日を迎えるまでは
気が抜けないところだろう。与党が年金問題で逆風下にあるとは言え、野
党が大勝するとも一概には言えない。結局は風頼みの選挙となってしまっ
た感もあり、与党以外なら何処でも良いと言うのでは、それはそれで問題
であろう。民主党がかつて政権準備政党と自称したこともあったが、与党
の失策を突くことでしか選挙に勝てないのなら、政権準備政党とはとても
言えない。いずれにせよ29日まで各党ともに全力を尽くして欲しい。