民主党小沢一郎代表は21日午前、都内で開いた「小沢一郎政治塾」で
講演し、テロ対策特別措置法の延長に反対する考えをあらためて示すとと
もに、「シーファー駐日米大使に個人の考え方を言ったように伝えられて
いるが、党の基本原則を説明しただけだ」と述べ、反対は党としての姿勢
だと強調した。小沢氏は同法に基づく自衛隊の支援活動などに関して「国
連とは関係がない米国の戦争に物資を補給している。基本原則をなし崩し
にしている」と指摘した。

 

本当は個人的には賛成だが党の姿勢に沿って反対すると言うことなのだろ
うか。確かに寄せ集め政党の民主党にとって、こと憲法や安全保障の問題
は非常にデリケートなものと言える。対米追従と批判を繰り返すのは簡単
だが、テロとの戦いをしているのは何も米国だけでは無く、現在まで11
カ国に給油を行った実績を持っている。小沢代表はシーファー駐日米大使
をマスコミの前でさらし者にしたりと、パフォーマンスが過ぎる点もあり、
このままテロ特措法の延長を反対し続けることで日米関係に深刻な亀裂を
生じさせる可能性もある。政権奪取をするために国益を失ったのでは、何
のための政党であろうか。再考を願うものである。