福岡市は24日、同市早良区役所入部出張所の男性職員が飲酒運転事故を
起こした、と発表した。3児の命を奪った同市職員による飲酒事故から2
5日で1年。市は懲戒処分の厳罰化や研修の徹底などで飲酒運転撲滅の取
り組みに力を入れていたが、不祥事は繰り返された。同市は厳罰化した処
分指針により、今回事故を起こした職員を懲戒免職にする方針。同日会見
した吉田宏市長は「この1年の取り組みが何だったのか、厳しく指摘され
ても仕方がない。組織に構造的問題があるという前提で、私の責任で原因
究明に取り組みたい」と謝罪した。

 

不祥事と言うものは本当に尽きないものだ。3児の命が奪われた痛ましい
飲酒事故から1年も経たないうちに、同じ福岡市の職員が事故を起こした
とあっては、遺族にも申し訳が立たないであろう。どれだけ反省してもそ
れが口だけだったと受け止められることであろうし、厳罰化がさほどの意
味を持っていないことを意味する。むろん、誰しも飲酒運転をしてもバレ
ないだろうとの軽い気持ちを持つことは否めない、だが同じことを何度も
繰り返すようでは、市としても看過することは出来ないはずだ。具体的な
原因究明は人のすること故に果たせないと思われるが、吉田市長の指導力
に期待したい。