受け入れ先が見つからず、大阪府高槻市の高槻病院へ搬送中に救急車が事
故を起こし、流産した奈良県橿原市の女性は事故後に1度、高槻病院に断
られ、ほかの2病院も受け入れを拒否、最終的に高槻病院が引き受けたこ
とが29日、奈良県の説明で分かった。県などによると、事故の後、搬送
を引き継いだ高槻市消防本部の隊員が流産したと説明。高槻病院は「既に
流産したなら処置は難しい。緊急手術も入っている」と断った。大阪府
の2病院に断られ20分後に再び要請し受け入れたという。

 

文字通り「たらいまわし」にされた結果あげく、事故まで起こしたとあっ
ては、何のための病院と救急車なのであろうか。乗っていた女性もいつま
で経っても病院に着かず、気が気でなかったのではないか。橿原消防署に
よると「搬送手順に問題はなかった。大型病院に受け入れてもらえなけれ
ば県外へ搬送せざるを得ず、日によっては今回程度の時間がかかってしま
う」と説明しているが、手順がどうであれ問題のあるシステムは修正せね
ばならない。しょうがなかったでは済まないのが医療と言うものではない
か。手順が本当に正しかったのか、どうすれば解決出来るかを早急に検討
すべきだ。