国際陸連世界陸上大阪大会組織委員会は29日、長居陸上競技場で記者
会見し、不手際があったとされるエリトリア選手団の宿舎に関して「最初
の段階では混乱もあったが、現在全選手の宿泊は確保できている」と説明
した。組織委ではエリトリアの選手団が26日にようやく全員同じホテル
に泊まれた事実は把握。問題とされる23日夜は、男子のコーチ、選手各
1人と女子選手1人の計3人が宿泊しようとしたが、予定のホテルに部屋
の空きがなく、代わりのホテルを用意したという。

 

16年ぶりの日本開催とあって、ホスト国として万全の体制を組んで世界
各国の代表選手やコーチを迎え入れなければ、大恥をかくことになるわけ
だが予定していたホテルの部屋に空きが無いなど、単純なミスでは済まな
い話ではないか。一部の報道ではラウンジの床に毛布を敷いて夜を明かし
たとされている。仮にも大阪はオリンピック招致に名乗りを挙げたことも
あるだから、これではオリンピックを招致が出来ずに良かった、と言われ
ても仕方あるまい。「おもてなし」の心を無くしては礼を失することにな
る。床で寝た事実があろうがなかろうが、部屋が用意出来なかったことは
事実、猛省を促したい。