与謝野馨官房長官は18日午前の記者会見で、次期首相を選ぶ首相指名選
挙について「自民党総裁選で総裁が選ばれた直後の閣議で内閣は総辞職し、
同じ日のうちに首相指名選挙が行われるのが通例だ」と述べた。総裁選が
連休中に行われることから、休日明けの25日に首相指名選挙が行われる
との見通しを示した。また、安倍晋三首相が入院中であることに伴う首相
臨時代理の設置に関しては「現在の状況はまだ内閣法に定める総理大臣の
事故あるとき欠けたときというケースにはあたらない」との認識を示した。

 

安倍改造内閣は総辞職をしていない以上、自民党総裁選が始まろうが内閣
そのものは生きているのである。むろん国会が空転するのは好ましいこと
では無いが、緊急事態として与野党ともに容認して欲しいものだ。連休明
けの25日には新政権が発足し、改めて与野党の対決が始まる割には些か
緊張感に欠ける展開なのではないか。自民党総裁候補の福田元官房長官
野党との話し合い解散まで言及し、伝家の宝刀をそのように使って抜いて
良いのか、大いに疑問が残る。総裁選は自民党の党内事情とは言え一刻も
早く空転する国会を正常化せねばなるまい。