北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんが43回目の誕生日を迎えた5
日、めぐみさんが卒業した新潟市立新潟小学校の当時の教諭など約20人
が都内のホテルで誕生会を開いた。めぐみさんの拉致から11月で30年。
当時、校長としてめぐみさんに卒業証書を手渡した馬場吉衛さんは「今年
こそ帰してあげたい」と願いを込めて主役のいない誕生会を祝った。誕生
会には横田滋さん、早紀江さん夫妻と中山恭子首相補佐官も出席。

 

当時13歳だった横田めぐみさんが43歳の誕生日を迎えたと言う事実は、
30年というあまりに長い時間が流れてしまったことを今さらながらに実
感させてくれる。主役のいない誕生日をいつまで祝えば良いのか、拉致問
題が進展しないまま無為に時間だけが流れていくのだ。追い込まれたはず
北朝鮮が核実験を契機に、イラクで泥沼にはまった米国を手繰り寄せる
ことに一応成功し、テロ国家指定の解除すら現実味が出てきた。そんな中
我が国が出来ることは何なのか、国際協調の名の下に拉致問題を脇に置き
国交正常化することが道だとは到底思えない。