11日に行われた世界ボクシング評議会フライ級タイトルマッチのテレビ
放送をめぐり、放送したTBSに「亀田大毅寄りの実況、解説だ」などと
いう抗議の電話やメールが殺到している。TBSによると、12日午前9
時までに、電話857件、メール628件の抗議や問い合わせが寄せられ
た。最も多かったのは、放送開始からゴングまでに約1時間あったことに
「長すぎる」という抗議。「なぜ亀田は切腹しないんだ」という質問もあ
ったほか、亀田が内藤大助を投げ飛ばす試合に「プロレスみたいだ」とい
う意見も寄せられた。

 

負けたら切腹するとまで啖呵を切った亀田大毅選手であったが、結果は大
惨敗、内容としても醜態を晒しただけと言うあまりに惨めなものであった。
相変わらずTBSは亀田兄弟に肩入れしているのか、ゴング開始まで時間
を作ることで視聴者をじらして視聴率を上げようとしたのであろうが、結
果はともかく内容が内容だけに少なくとも亀田大毅選手が、世界戦のよう
な大舞台を戦えるだけの実力を持っていないことが露呈してしまった。無
意味なプロレス技で世界戦と言う場を汚したことも後を引くことであろう。
ビッグマウスが売りの亀田兄弟だが、実力の伴わないビッグマウスに何の
意味があるだろうか。

 

亀田選手はレフェリーの死角に入ると内藤選手の太ももを打ったり、グロ
ーブの親指部分で目を突く「サミング」の反則を繰り返し、大幅な減点を
食らっている。勝てないとわかるとダーティーな戦術に切り替える姿勢か
らはとても世界を狙う選手とは思えない。これまで日本人選手との対決を
避けるかのようにキャリアを重ねてきた亀田兄弟、真の実力がこの程度で
無いというのなら、まずはビッグマウスを控えて謙虚な姿勢で臨むべきで
はないか。もはや「神話」は崩壊したのだ、今こそ一家揃っての出直しの
好機であろう。