福田康夫首相と民主党小沢一郎代表は30日午前、国会内で初の党首会
談を行った。首相はインド洋での海上自衛隊による給油活動を継続するた
め、新テロ対策特別措置法案の今国会成立に協力を要請。しかし、小沢氏
は反対姿勢を崩さず平行線に終わった。ただ、両党首は来月2日をめどに
再会談することを確認した。これに伴い、31日の党首討論は延期する方
向で調整することになった。

 

特に実のある会談とはならなかったようだが、野党が参院を握ると言う現
状が変わらない以上は、福田首相はひたすら卑屈にならざるを得ないとこ
ろだろう。その解決には少なくとも3年、長ければ6年と言う時間を要す
るだけに、その間に総選挙が行われれば政権交代の可能性は大いにある。
野党が積極的な攻勢に出ずとも参院を押さえている限り、与党を揺さぶり
続けることは可能である。ただ、それは同時に政治の停滞を生むことにな
り、国民のためにならないことは間違いない。いずれにしても福田政権の
難しい立場に変わりは無さそうだ。