「友人の友人がアルカイダ」など問題発言が相次ぐ鳩山邦夫法相が10日、
地元の福岡県久留米市で「治安に関する私の発言に、うそは一つもない」
と発言した。鳩山法相は爆弾テロ事件被害者遺族から抗議され釈明文を出
しているが、一連の発言を改めて肯定したため、更なる反発を呼びそうだ。
鳩山法相は、「治安に関する私の発言は一つのうそもありません」と強調。
「体を張ってこの国の治安を守りたい。そのためには多少国民に警鐘を鳴
らして、お知らせしなければならない」とした。

 

安倍政権では閣僚の問題発言が連発したものだったが、安倍改造内閣を居
抜きで引き継いだためか、福田政権になってもその流れは断ち切れていな
いようだ。バリ島で起きた爆弾テロ事件を事前に知っていた、などと普通
であれば口が滑っても言えないはずなのだが、抗議されて釈明をしたと思
ったら、自分の発言に間違いないはないと強調する、その姿勢は大いに問
題があるのではないか。法相と言う立場からも慎重な発言をせねばなるま
い、福田政権がこれをどう収拾するのかも注目したいところだ。