安倍晋三前首相が、新テロ対策特別措置法案の採決を行う13日の衆院
会議に出席する意向であることが分かった。複数の関係者が12日、明ら
かにした。安倍氏は病気療養を理由に、福田康夫首相を選出した9月25
日の衆院本会議の首相指名選挙以来、登院していなかった。安倍氏は首相
在任中、旧テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊によるインド洋での給
油活動の継続について「職を賭す」と発言。継続に強い決意を示してきた
経緯がある。

 

職を賭すとまで発言しておきながら、実際は敵前逃亡の様に首相職を辞任
してしまった感のある安倍前首相。初の戦後生まれの首相として期待を一
身に背負ったため、その重圧に押し潰されてしまったのか、辞任表明の会
見は痛々しいものであった。体調が優れないと言うより、精神的に参って
いるのが素人目にも明らかで、安倍前首相を目の敵にしてきた朝日新聞
アベする」などの造語を繰り出し、執拗に叩き続けた。もはや法案の衆
院通過は明らかとは言え、新テロ対策特別措置法案の採決のための出席は
安倍前首相の最後の意地とも言えそうだ。