民主党鳩山由紀夫幹事長は19日の日本記者クラブでの講演で、小沢一
郎代表が2日の福田康夫首相との党首会談後の党役員会で、自民党との大
連立構想について「自分としては公明党を政権に入れることは考えていな
い」と述べたことを明らかにした。「福田首相(の考え)は分からない」
とも語ったという。鳩山氏は「(大連立構想で)公明党の中には相当大き
な疑心暗鬼が生まれていることだけは間違いない。それが小沢戦略だと考
えればなかなかのものだ」と強調した。

 

公明党の存在は2大政党に挟まれた中政党でしか無い。公明党本来の理念
が平和と福祉にありながらも、自民党がそれとは逆の方向に進んだら引っ
張られる、コバンザメ政党になりつつある。それだけに公明党の顔が見え
ず、埋没感がどうやっても拭えない。あくまで与党にすがりついていたい
姿勢は、支持母体の創価学会から見てどうなのか。疑問を持ちながらも、
与党としてのメリットを重要と考えるのなら、それは党として理念を捨て
たに等しい。確かに自民党民主党大連立構想公明党が間に入る余地
など無く、大連立が実現する可能性がほぼ無いにしても、公明党は今一度
自党の理念を思い返すべきだ。