安倍前首相(衆院山口4区)は7日、山口市山口県庁で記者会見し、次
衆院選への対応について、「初心に戻って議員の活動を続けていきたい。
選挙があれば、地域の皆様の理解を頂いて戦っていきたい」と述べ、小選
挙区で出馬する考えを示した。再び首相を目指すかどうかについては、「
そんなことは全く考えていない」と語った。自民、民主両党の大連立構想
に関しては、「大連立も選択肢の一つだ」と述べ、理解を示した。

 

政権放り投げと言われても仕方の無い退陣であった安倍前首相。それだけ
に今後の動きが注目されていたが、次期衆院選への出馬を明らかにした。
さらには11月30日に東京都八王子市の高尾山に登ったことを明かし「
頂上まで登れて体力に自信がついた」と、不安がないことを強調し不安視
される健康面の払拭も狙ったようだ。安倍政権は誕生時から朝日新聞を始
めとしたマスコミに袋叩きにあい、閣僚の不祥事や舌禍が相次ぎ自身の思
い描いていた長期政権は夢と消えた。これは本当に無念であったろう。

 

さらに安倍前首相は「美しい国づくりは道半ばだが、礎をつくることはで
きたと思う。一議員として初心に戻り、新しい国づくりに向けて全力を尽
くしてゆきたい」と決意を語り、再び一議員として活動していくことを示
した。安倍前首相と近い考えを持つとされる自民党中川昭一政調会長
を中心とする「保守」勉強会が先日設立され、党内の保守勢力が再び結集
し始めた中で、安倍前首相もこの流れに乗って再起を図るか、注目したい
ところだ。