海上自衛隊イージス艦情報流出事件で、秘密保護法違反容疑で逮捕され
横須賀基地業務隊3佐・松内純隆容疑者が、「厳重に扱ってほしい」と
口頭で注意喚起するだけで、第1術科学校主任教官の3佐に特別防衛秘密
のファイルが入ったCDを送っていたことが13日、神奈川県警などの調
べで分かった。主任教官は、この情報をもとに教育用資料を作成したうえ、
後任に引き継いでいた。県警は、特防秘を扱う権限を持つ松内容疑者の機
密に対する認識の甘さなどが流出の背景にあるとみて追及する。

 

国防に関わる情報がこれほどまでにぞんざいに扱われていた現実、あまり
にも情けない限りだ。専守防衛を抱えておきながら、情報が事前にだだ漏
れになっていては戦う前から負けているも同然ではないか。特防秘の入っ
たCDを簡単に送ってしまう感覚は何処から生まれてくるものであろうか、
この3佐だけの問題で済む話とはとても思えない。このような重要な情報
が流出した際の影響は、少し考えればわかるようなものだが、規律が弛ん
でいるのならきちんとせねばなるまい。同盟国である米国から供給された
技術を漏らす、これは裏切りと同義である。