自民党二階俊博総務会長は15日午前、大阪府泉佐野市で開かれた二階
派の研修会で講演し、衆院解散の時期について「日本の将来をサミットの
成功にかけていくなら、サミットが成功した後、国民の皆さんにもう一度
決意を問う形がいいのではないか」と述べ、来年7月の北海道洞爺湖サミ
ット終了後が望ましいとの考えを示した。解散時期をめぐっては、福田康
夫首相が14日「国民生活に影響を与えずにきちっとやっていく」などと
述べ、08年度予算成立前の早期解散を否定している。

 

郵政解散で得た議席衆院の3分の2を超えており、参院での与野党逆転
を許したとは言え、与党にとっては切り札を失ったわけではない。ただし
衆院参院と違って解散があり、任期満了も4年と早い。となると福田首
相がいつ衆院解散に打って出るかが最大の関心事となるわけだが、与党が
不利の時に解散をすることは有り得ず、なるべく有利な時期を選んで解散
をしたいのは当然だ。だが、解散のタイミングを逃せば不利な状況で解散
に追い込まれる可能性も拭えない。それだけに、見極めが肝心となる。歴
代の首相がそうであったように、福田首相も極めて難しい判断を迫られる
こととなるであろう。