共同通信社が15、16両日実施した電話世論調査によると、福田内閣
支持率は35・3%と11月上旬の前回調査に比べ11・7ポイント落ち
込んだ。不支持率は47・6%で11・0ポイント上昇、初めて不支持が
支持を上回った。年金記録問題で政府が全面解決を事実上断念したことに
対し「公約違反に当たる」との回答が57・6%を占め、「当たらない」
は34・3%だった。福田康夫首相が年金問題で「公約違反というほど大
げさなものか」と発言したことや、防衛省をめぐる一連の疑惑が支持率急
落に結び付いたとみられる。

 

予想通り福田政権も年金問題で躓くことが確実となった。参院選を控えて
自民党消えた年金の解決をさしたる検証も無しに訴えたため、それが今
になって時限爆弾のように炸裂したに過ぎない。それだけに福田首相の発
言がもう少し気の利いたものであれば、ここまで急落することは無かった
はずだが、如何せん浮き世離れした発言だったと言わざるを得ない。本当
に本腰を入れなければ年金問題は、いつまで経っても爆弾となるであろう
し、野党を利するのみである。これで閣僚の不祥事が起きれば福田政権の
土台は揺らぐことになる、のらりくらりと政権運営をしてきた福田首相
徐々に崖っぷちに追い込まれているのかもしれない。