韓国大統領選挙は19日、投票が行われ、即日開票される。盧武鉉大統領
の経済運営に対する有権者の不満は根強く、最大野党ハンナラ党李明博
候補が10年ぶりの保守政権を実現する可能性が高い。選挙戦では、財閥
企業の経営トップから政界入りし、ソウル市長としても実績を残した李明
博氏が「実行力ある経済大統領」のイメージをアピール。過去1年以上に
わたり世論調査の支持率で首位を維持してきた。

 

いよいよ明日に投票が行われる韓国大統領選。韓国の大統領の権限は非常
に強く、一度当選すれば5年間はその地位が変わることはない。それだけ
に誰を選ぶか、韓国民も慎重にならざるを得ないはずだ。10年間続いた
革新政権に懲り懲りしたと見え、目の前の課題である経済の建て直しを訴
える李明博候補に支持が集まるのも当然の流れであろう。ただし、北朝鮮
との融和路線一辺倒だった盧武鉉政権が敷いてきた「レール」を次期政権
も全て無視することは出来ない。自国民が多数拉致されているにも関わら
ず、ひたすら北に尽くしてきたことがいったい何を生んだというのか。次
期政権には融和一辺倒で終わって欲しくはないものだ。