次期衆院選の北海道1区の公認候補者を選考していた自民党道連や地元経
済界は27日、杉村太蔵衆院議員を擁立せず、「YOSAKOIソーラン
祭り」創始者長谷川岳氏を推すことを決めた。杉村氏は05年の郵政解
散に伴う総選挙で大量当選した「小泉チルドレン」の1人で、地元の北海
道から立候補したいと訴えていた。杉村氏は「どうあろうと北海道1区か
ら出る」と公言しており、分裂選挙になる可能性も出てきた。この日、道
議らで構成する選考委が札幌市内で開かれ、全会一致で長谷川氏を党本部
に推薦することを決めた。

 

北海道1区には民主党の重鎮で衆院副議長の横路孝弘氏がおり、自民党
とっても勝てる候補の擁立は至難の業であろう。「YOSAKOIソーラ
ン祭り」創始者長谷川岳氏と言えども、横路氏に善戦こそすれ当選は厳
しいのではないか。小泉チルドレンを象徴する杉村氏は郵政選挙の風に乗
っかり、比例南関東ブロック35位と言う下位にありながらも「うっかり」
当選してしまったようなものだ。それが今こうして「どうあろうと北海道
1区から出る」と公言する姿勢は、如何なものだろうか。大量当選したチ
ルドレンが捨て駒として使われるのは、当選してしまった感のあるチルド
レンなら当の昔にわかっていたと思うのだが。