米大統領選挙の予備選を8日に控えたニューハンプシャー州で、米民主党
オバマ候補の支持率がクリントン候補を10ポイント上回った。共和党
トップはマケイン候補で、ロムニー候補を5ポイント上回った。アイオワ
州党員集会後にニューハンプシャー州全体を対象に実施された世論調査
これが初めて。オバマ候補の支持率は11ポイント上昇して39%。かつ
て同州での支持率トップだったクリントン候補は29%、エドワーズ候補
は19%だった。

 

米国の大統領選挙は予備選そのものが辛く長い戦いとなる。それに勝ち抜
いて初めて大統領選挙の候補者として認められるのだが、対イラク政策に
失敗し、支持が低迷するブッシュ大統領の次を引き継ぐとなると、焦点は
イラクからどう手を引くかに尽きるのではないか。また、サブプライム
題によって経済が停滞する危険性もあり、難題を抱えての出発となるのは
間違いない。民主党オバマ候補が今のところリードしているものの、米
国が初の黒人大統領を受け入れる気概を持ち合わせているか、危惧すべき
点はそこなのは言うまでも無いことだ。