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玩具大手のタカラトミーと学研の子会社「学研トイズ」は１０日、それぞ
れが販売する地球儀「トーキンググローブ」と「スマートグローブ」に不
適切な表記があったなどとして、販売を中止すると発表した。両社とも返
却を希望する顧客からは引き取る方針。学研によると、台湾の表記が「台
湾島」となっており、「中華人民共和国」と表現する音声が出るなど、文
部科学省の検定済み教科書を参考にするという同社の方針と大きく違って
いたという。

この２社は生産国である中国の主張に沿ったとの弁明をしているが、この
地球儀を使用するのは、他でも無い我が国ではないか。ここまでくると、
空恐ろしい感覚としか言いようが無い。政府は「台湾の領土的位置付けに
関して独自の認定を行う立場にない」としており、台湾が中国の固有の領
土であると認めたことは無い。あくまで内政問題であるとし、「（中国の）
立場を十分理解し、尊重する」と表現する程度にとどめている。この２社
が如何に領土や主権に関する意識が低いがわかると言うものだ。何もこの程度のことで目くじらを立てるなと思う人々もいるであろうが、
生産国の都合で地図を書き換えられるようなこと自体おかしいのだ。今回
は生産国が中国であったわけだが、中国は我が国固有の領土である尖閣諸
島を自国領であると主張している。その主張を押しつけられたらどうする
のか、ビジネスを優先しそのまま従うようでは、国を売ったも同然である。
島国と言う地理条件からか、日本人の領土に対する意識は低いのかもしれ
ないが、いくらなんでも台湾島は無いのではなかろうか。