民主党鳩山由紀夫幹事長は13日、フジテレビの「報道2001」に出
演し、小沢一郎代表が衆院本会議での新テロ対策特別措置法の採決直前に
退席したことについて、「私からも国民におわびしなければならない。申
し訳なかった。国会議員としての責務は果たすべきだった」と陳謝した。
また、「小沢代表にすれば(再可決されるとの)結論はわかり切っている
ので大阪府知事選の方が大事だという思いがあったようだ。しかし、やは
りどちらも大事だった」と釈明した。党内の中堅・若手からも「大事な節
目なのに退席とは、党内の士気を下げるものだ」と批判が出ていた。

 

与党による議席数を背景にした再可決を野党が批判すると言うシナリオは
小沢代表の棄権によって脆くも崩壊した。参院で与党を逆転したとは言え
民主党対独では過半数を維持出来ておらず、野党が足並みを揃えねば与党
を揺さぶることは難しくなる。大きなデメリットがあるにも関わらず、採
決を棄権し大阪府知事選の応援に行ったのか。確かに府知事選に勝つこと
が出来れば、それなりの成果を得られるのであろうが、国会議員としての
仕事よりも選挙を優先したとあっては、やはり納得のいかないものだ。鳩
山幹事長が陳謝したからと言って解決することでもなかろう、小沢代表の
真意を自らの口で語って欲しいものだ。