民主党は16日午前、横浜市で定期党大会を開いた。「小沢一郎政権をつ
くり、政権交代が実現するよう一致結束して全力で決戦に挑む」として、
衆院解散・総選挙に向け取り組み強化をうたった2008年度活動方針を
鳩山由紀夫幹事長が提案した。小沢代表は午後のあいさつで「衆院でも過
半数を占め、民主党が政権を担わなければ、国民の生活を立て直すことは
できない」と述べ、政権交代への強い決意を表明した。鳩山氏は方針案報
告の中で、道路特定財源暫定税率問題について「1円たりとも地域に迷
惑を掛けずに暫定税率撤廃に挑戦する」と表明。「政府、与党の官僚任せ
の政治に対し、国民を向いた政治を徹底的に考えたい」と強調した。

 

参院選の大勝は小沢代表の求心力を大いに高め、地道な地方回りが足腰の
弱っていた自民党の支持基盤を、民主党になびかせる結果を生んだ要因の
一つとなったと言えよう。その小沢代表をしても衆院選での勝利するのは
難しいと読んでいる。確かに参院は解散が無いだけに、選挙区に頻繁に戻
る議員は少ないであろうが、衆院はいつ解散があるかわからず、週末には
選挙区に戻って地元の会合であるとか、お祭りと言ったイベントには顔を
出し、自らを売り込み続けねばならない。地元に戻らなくても良いのは、
相当な大物議員くらいのものである。少なくとも最低6年間は議員の地位
が保てる参院議員と違い、いつ「ただの人」になるかわからない中で、選
挙戦を待つ衆院議員とでは選挙に対するモチベーションが違うのであろう。
だが、郵政解散のように暴風が吹けばどうなるかわからないのも小選挙区
制の特徴である。政治生命をかけると言った小沢代表、悲願の交代は成る
か見ものだ。