今春卒業予定の大学生の就職内定率は、昨年12月1日現在で81・6%
で、前年同期比2・0ポイント増となっていることが16日、厚生労働省
文部科学省の調査でわかった。内定率が前年同期を上回るのは4年連続。
男子の内定率は81・8%(前年同期比0・9ポイント増)、女子は81
・4%(同3・2ポイント増)。地域別では、近畿の84・3%が最も高
く、関東(83・7%)、中部(79・7%)が続いた。また、11月末
現在の高校生の就職内定率は前年同期比2・4ポイント増の79・7%。
男子が84・4%(前年同期比1・7ポイント増)、女子が73・7%(
同3・0ポイント増)だった。

 

団塊の世代の退職が始まり、その穴埋めのために採用が増えているのであ
ろうが、良くも悪くも「団塊」とは良く例えたものだ。我が国の高度成長
を支えてきた世代がごっそり抜けることの影響を、大企業であればかねて
より考えてきたと思うが、失われた10年と言われたバブル後の長期に渡
った就職氷河期とは隔世の感のある状況だ。大量採用による社内のピラミ
ッド構造に、バブル期と同様に出っ張りが出来てしまったわけだが、この
ような世代も景気が悪くなると淘汰の対象となるのは止むを得ないところ
か。景気が良いとされるにも関わらず、どこか行き詰まり感のある我が国
も、経済大国として世界を引っ張っていける存在になれるか、中国やイン
ドと言った新興国の台頭の中で、どうアピールしていけるか、経済の面だ
けでも課題は多いのではなかろうか。