第169通常国会が18日、召集された。解散・総選挙含みの緊迫した1
50日間の与野党論戦がスタートし、福田康夫首相は衆参両院本会議で就
任後初の施政方針演説を行った。福田氏は最大の争点となるガソリンにか
かる揮発油税などの暫定税率問題で「現行税率を維持する必要がある」と
訴え、税制改正法案の年度内成立を目指すことを表明。国会運営に関して
は「与野党がよく話し合い、結論を出し、国政を動かしていくことこそ政
治の責任だ」として、徹底抗戦を打ち出す民主党を牽制した。

 

通常国会はねじれ国会のもと、越年となった臨時国会の余韻に浸る事無く、
与野党が激しくぶつかり合うことになりそうだが、民主党がガソリン国会
と位置付けたように、暫定税率の問題が前半戦最大の焦点となるだろう。
「ガソリン値下げで国政が決まるのはあんまりだ」と町村官房長官が嘆い
たように、確かに25円下げる下げないで国政が左右されては、長期的に
見れば国民のためにはならないとは思うが、将来のことはともかくとして
庶民感覚で言えば今安くなるに越したことはない。参院を野党に押さえら
れた以上、与党としては真摯に対応する他あるまい。難しい政権運営が求
められるだけに、福田政権は途中で投げ出すことなく、国政を動かしてい
かねばなるまい。