昨年12月31日に開かれた格闘技イベント「やれんのか!大晦日!20
07」で、旧プライドウェルター級王者の三崎和雄選手が、HERO’S
ライトヘビー級王者の秋山成勲選手にKO勝ちした試合について、同実行
委は「ノーコンテスト」と判定を覆した。秋山選手側から「フィニッシュ
となった顔面へのキックは反則」との抗議を受け、試合映像を改めて検討
した結果を明らかにした。

 

またしても不可解な判定が出てしまった。これで確実にHERO’Sはフ
ァン離れが起きるのではないか。反則ではとの報道が出てから、旧PRI
DEの統括本部長だった高田延彦氏はブログにて「起き上がる時はマット
から手が離れて行く、まさに秋山の手がマットから離れた瞬間を狙い澄ま
して顔面にキックを放っている。」そのために反則では無いと明言してい
るが、個人的にはその通りであると思う。実際に動画を見ても、4点ポジ
ションの状態に無いのは明らかだ。

 

HERO’S対旧PRIDEと言うこれまでに無いカードが実現した大連
立だっただけに、選手を貸し出した形のHERO’S側としては、激しい
バッシングを浴びたとは言えども、現チャンピオンが無残に敗れるのは屈
辱そのものであっただろう。惜しむらくは秋山陣営が「負けは負け」と表
明さえしていれば、バッシングは和らぎ、きちんとした目でファンも見る
ことになっただろう。正直、二度と秋山の試合を見たいとは思わない。