舛添厚生労働相は22日、5000万件の「宙に浮いた」年金記録の確認
を求める「ねんきん特別便」の内容を改め、すでに送付済みの73万人に
送り直すと公表した。今後送る人の分と合わせ、未加入とされた期間に漏
れた記録がある可能性が高いと注意を呼びかける書面を新たに加える。記
録を思い出しやすいようにするためだ。週内に発送予定の30万人分につ
いては、新たに加える書面が間に合わないため、この分を加えると、再送
は103万人になる見通し。

 

場当たり的な対応をすれば、このようなことが起きて当然である。無駄そ
のものであり、貴重なはずの時間もひたすら浪費された。これでは、国民
の年金に対する不信感など到底払拭出来るはずがない。一連の年金記録
問題に関しては社会保険庁に責任があるが、「ねんきん特別便」の再送付
には2億円程度もかかるとされており、対応のまずさが福田政権への不支
持につながりかねない大きな失態である。自分が払い込んできたはずの年
金が記録上は消えていたなどと言う有り得ない状態は解決しなければなら
ない。適当な対応でほとぼりが冷めるのを待つなど、通用しない問題だ。