米大統領選で民主、共和両党候補選びのヤマ場となるスーパーチューズデ
ーの投票は5日夜終了、即日開票された。オバマ上院議員とヒラリー・ク
リントン上院議員の激戦となっている民主党は、オバマ氏が地元イリノイ
州や南部のジョージア州で勝利、クリントン氏も夫の地元アーカンソー州
と強い支持基盤のあるオクラホマテネシー両州を制し互角の戦いとなっ
ている。それぞれ女性初、黒人初の大統領を目指すクリントンオバマ
氏の一騎打ちとなった指名争いは、当初全米支持率で大きくリードしてい
クリントン氏を、先月下旬のサウスカロライナ州予備選の大勝などで勢
いに乗るオバマ氏が激しく追い上げている。共和党は、マケイン上院議員
イリノイなど3州で勝利、優勢に戦いを進めている。

 

いよいよ民主、共和党の候補者選びも山場を迎えた。共和党はマケイン上
院議員がイラク情勢の好転もあり、優勢となっているようだが、民主党
オバマ上院議員クリントン上院議員が熾烈な争いを繰り広げている。黒
人初、女性初とどちらが候補者に選ばれても、史上初となるだけにインパ
クトは大きい。11月の本選で両党の候補者が激突することになるわけだ
が、世界経済に重大な影響をもたらしたサブプライムローン問題や北朝鮮
の核開発問題はブッシュ政権の置き土産として、次期政権に重くのしかか
ることだろう。唯一の超大国として世界を良い意味でも悪い意味でもリー
ドしてきた米国が、どのような道を選択するのか。太平洋を挟む我が国に
もその影響は甚大である、両党の候補者の主張には耳を傾けておくべきだ。
我が国の隣国である中国が台頭し、米中関係が深まっていくことになるの
か、注視せねばなるまい。