中国製冷凍ギョーザの中毒事件で兵庫県警は7日、大阪府枚方市の小売
店から返品された冷凍ギョーザ11袋のうち新たに2袋から、有機リン
系殺虫剤メタミドホスを検出したと発表した。ともに未開封で、1袋は
パッケージの外側だけに付着。もう1袋は内側からも検出し、パッケー
ジに穴はなかった。一連の事件で、完全に密封状態のパッケージの内側
からメタミドホスを検出したのは初めて。中国での製造過程で混入した
ことが確実になった。該当したのは枚方市のスーパー「ハッピース枚方
が昨年12月28日、「外側がベトッとしている」として輸入元のジェ
イティフーズ大阪支店に返品した「中華deごちそう ひとくち餃子」
11袋のうちの2袋。

 

やはり、と言ったところであろう。パッケージに穴が見付かったりと、
殺虫剤がどの時点で混入したのか混乱が起きたものの、動かぬ証拠が出
てきたことによって、中国での製造過程での混入がほぼ確実となった。
となると何故、殺虫剤が混入したのかを調べねばならないが、その結果
は中国側がどのような対応をとるかによって変わってくる。専門家によ
ると、においが移りやすい冷凍庫で保管される冷凍食品の包装は、にお
いを通さないことが重要で、多層のラミネート構造になっているとされ、
袋の上にこぼしたところで中に浸透するわけがない。では、いったいど
の過程で混入したのかを突き詰めていけば自ずと理由が見えてくること
であろう。中国製を食べないと過剰反応するのでは無く、どの国で製造
されたものであれ、食の安全が守られていることが肝心なのである。中
国製が安全でさえあれば、消費者も今まで通り買い続けるのだ。