日韓両国が領有権を主張する日本海竹島をめぐり、島根県は22日、条
例で定めてから三度目となる「竹島の日」を迎えた。県などが主催する記
念式典が松江市の県民会館で開かれ、市民ら約五百人が参加した。会場周
辺では、韓国領有を主張する元ソウル市議ら数人の韓国人グループが「『
竹島の日』直ちに廃棄せよ」と書かれた横断幕を掲げ抗議活動。近くの日
本人男性が「日本の領土だ」と叫び返す場面もあったが、大きな混乱はな
かった。条例制定後も韓国の実効支配が続き、解決の道筋は見えない。県
が昨年八、九月に実施した世論調査では、竹島問題に「関心がある」との
回答は64・11%で前年に比べ5ポイント減ったのに対し、「関心がな
い」は6ポイント増えた。県内選出の国会議員で式典に参加したのは亀井
亜紀子参院議員だけで、県が参加を呼び掛けてきた外務省関係者は三年連
続で欠席した。

 

三度目となった島根県の「竹島の日」。制定された年は韓国では激烈な抗
議活動が起こり、我が国もあくまで一地方自治体が定めた条例であると静
観を決め込んだ。同じ領土問題と言う点では北方領土に関しては「北方領
土の日」を閣議決定するなど、政府もそれなりに積極的な姿勢を見せてい
るとは言える。また、中国や台湾が領有権を主張する尖閣諸島については、
我が国が実質的には支配していることもあり、こちらからとりたてて領土
問題を主張する必要はないだろう。式典に参加した島根県選出の国会議員
も一人だけで、領土問題では先陣に立つであろう外務省関係者は誰も顔を
出さない有様。とかく反日が売り物になってしまった盧武鉉大統領から、
過去を問わず実利を優先する李明博氏に交代するタイミングで大々的に「
竹島の日」をぶち上げるべきだったのではないか。韓国民にとっては竹島
は一種の拠り所のようなものである、如何に実利を優先するであろう李氏
でも譲ろうとは夢にも想わないだろうが。