フジテレビ「報道2001」の世論調査で、福田内閣の支持率は27・8%
(前回比5・2ポイント減)となり、昨年9月の内閣発足以来、初めて3割
台を下回った。イージス艦の衝突事故と、その後の防衛省の対応の不備や、
福田康夫首相が改革に消極的だとみられていることが影響しているようだ。
政党支持率自民党は前回比1・6ポイント減の20・6%。これに対し、
民主党は同5・4ポイント増の30・0%で、10ポイント近く差が開いた。

 

ねじれ国会のために、参院を押さえる野党に配慮をしなければ国会運営すら
ままならず、福田カラーを打ち出すどころではないのが現状であろう。それ
を一挙に解決する手段として、民主党との大連立構想が浮上したわけであっ
たが、肝心の民主党内がまとまらずに構想そのものは崩壊した。これと言っ
た支持率浮揚策もないままに、今度は海上自衛隊イージス艦が漁船に衝突
した上、乗員が行方不明になると言うあってはならない事故まで起きてしま
った。むろんこれは福田首相の直接の責任ではないが、国民の政府を見る目
には大きく影響することだ。サミット後の解散と言われる中で、支持率低下
が続くようではますます厳しい戦いを強いられることであろう。