米大統領選挙の民主、共和両党の候補指名争いは4日、4州で予備選挙
実施される「ミニチューズデー」を迎え、民主党クリントン上院議員
大票田のオハイオ、テキサス両州でオバマ上院議員との対決を制し、指名
獲得に向けて息を吹き返した。共和党ではマケイン上院議員が獲得代議員
数を上積みして候補に確定した。クリントン氏はこれまでオバマ氏に12
連敗を喫していたが、両州で負ければ選挙戦からの脱落を余儀なくされる
との幅広い予想を覆す大きな勝利を収めた。ミニチューズデーでも決着が
つかなかったことから、民主党の候補者選びは今後ワイオミング、ミシシ
ッピ州へと移り、次の大きな戦いである4月22日のペンシルベニア州
備選まで続く公算が大きくなった。

 

土俵際でクリントン氏が勝利を収め、オバマ氏の連勝を止めることに成功
した。これでますます民主党の候補者選びが長引くことになるわけだが、
指名を決める党大会への代議員数では、オバマ氏が1520人で、クリン
トン氏の1424人に96人の差をつけている。1月からの予備選から、
これまでの両氏の得票数はクリントン氏が1357万1404票、オバマ
氏が1356万7226票と大接戦となっている。これまでの候補氏名争
いでは見られなかったような選挙戦に、民主党員だけで無くとも注目が集
まっていることであろう。共和党はマケイン氏が候補に確定し、かつては
00年大統領選で共和党指名を争ったライバルのブッシュ大統領も支持を
表明し、着々と体制を整えつつある。民主党の候補がどちらになるか読め
ないが、一筋縄では終わらなさそうである。